ミラーレス一眼を購入して撮影する際に陥りやすいのが「F値」の誤解。自分も「ボケがあればいい写真」「F値は解放こそ至高」と思っていました。しかしうちには2人の子供がいます。彼らを綺麗に記録に残すために試行錯誤して学んだ「F値」について記事にしました。同じ境遇の方に読んでほしいと思います。
ZV-E10Ⅱ / SIGMA 18-50mm F2.8 / SIGMA 16-300mm
CHU撮影歴1年ちょい。子ども撮影で失敗しながら学んでいる40代会社員です
結論:F値は低ければいいわけじゃない


ZV-E10M2 :f4.5 1/1600 ISO250
結論から言うとF値が低い=いい写真ってわけじゃない。確かに低いとポートレートでよく使う「背景のボケ」が出て写真自体が明るくなる。ただ被写体が2人以上になるとピントを合わせるのが難しいし、被写体が前後に少しでもずれるとピントが合わなくなります。そうなると失敗が多発するわけです。
なぜF値が低い=正義だと思ったのか
F値は「レンズの絞り」の大きさを表す数値です。
F値が小さいほど明るく撮れて背景がボケやすく、F値が大きいほど暗くなる代わりにピントが合う範囲が広くなります。
単純にSNSとかで見る写真が「背景がボケた写真」で、自分もこういうのを撮りたいと思ったのが始まり。高いレンズほどF値が低いなど、初心者ならではの知見がないことが原因だったわけです。
子どもの撮影ではメリデメがはっきりわかる
F値を下げると写真が明るくなり、ISOを抑えたりシャッタースピードを稼げたりします。背景も大きくボケるので、主役が引き立つポートレート向きの写真が撮りやすくなります。子ども撮影でも「ブレにくい」という点でメリットが大きく感じられがちです。
シャッタスピードを上げる方法を詳しく書いた記事もあります。ぜひとも
ただしF値を下げすぎるとピントが極端にシビアになり、少し動いただけでピンボケしやすくなります。特にうちみたいに子どもが2人いる場合は、片方にピントを合わせるともう片方がボケやすく、逆に不利になることもあります。



単体ポートレートには強いけど、複数人に不利になりやすい
子ども2人撮影のおすすめF値(室内・屋外・夜)


ZV-E10M2 :f5.6 1/800 ISO250
そもそもカメラを買ったのは思い出を残すため。四六時中子供を撮影してきてある程度自分の中で整理が出来たのでここで共有したいと思います。あくまで自分の中でのベストプラクティスなので、参考値として読んでいただけるとありがたいです。
F値 × 被写体までの距離 × 焦点距離
- F値は少し絞る
- 被写体から少し離れる(距離を取る)
- 焦点距離は広角〜標準寄りにする
子どもは動くから最低でもシャッタースピードは100~125くらいは欲しい
室内(いちばん難しい)


ZV-E10M2 :f2.8 1/125 ISO3200
室内で子どもを2人同時に撮る場合、F値を下げすぎると被写界深度が浅くなり、片方だけピンボケになりやすい。
照明があっても屋外に比べると暗いので思ったよりF値が稼げなかったりする。そのため室内では、背景ボケよりも「2人にピントを合わせること」を優先したい。
具体的には 被写体から1.5〜2.5mほど距離を取り、焦点距離は 広角〜標準寄り(24〜35mm相当) にすると安定しやすい。F値は F2.8〜F4 あたりがバランスが良く、シャッタースピードも確保しやすい。



基本的にSIGMA18-50のF2.8通しレンズをよく使います
屋外(いちばん簡単)


ZV-E10M2 :f5.6 1/800 ISO320
屋外は光量が十分あるため、F値を絞って(上げて)も暗くなりにくく、2人撮影がかなり楽になります。F値を下げると光が多すぎるので、調整はシャッタスピードを上げて(640~1000位)対応するとブレなく解像度が高い写真が撮れて動き回る子どもの撮影が楽しくなります。
具体的には、被写体から 2〜4mほど距離を取り、 被写界深度を確保しやすく、F値も F4〜F5.6 に絞ることでピント外れが減り、解像度も稼ぐことができます。



SGIMA16-300F3.5-6.7で完結します。めちゃ楽しい
夜(暗い屋内外・イルミネーションなど)


ZV-E10M2 :f2.8 1/640 ISO640
夜の2人撮影は暗さとピントの両方が厳しくなる。F値を下げれば明るく撮れるが、開放に寄せすぎるとピントが薄くなり、2人同時に合わなくなりがちです。ただ潔くF値解放を基準に合わせるので屋内よりも個人的には楽ではあります。またイルミネーションなど光量がある場合は明るさを稼げるので楽になります。
焦点距離を広角〜標準寄り(24〜35mm相当) にして距離を確保し、F値は F2.8前後 を基準にするのが現実的。足りない光はISOで補い、「2人にピント」を優先したほうが成功しやすいかなと思います。



イベント以外は基本早く寝かしたほうが正義
まとめ


ZV-E10M2 :f3.5 1/500 ISO100
子ども1人なら開放寄りでポートレートを狙いやすいが、2人以上になると「背景ボケ」より「被写界深度の確保」が重要になる。つまり、子ども2人撮影はポートレートというより「記録寄りの写真」になりやすく、少し絞ったほうが成功率が上がるというわけです。


コメント