SIGMAレンズでは歩き動画撮影が難しいと以前の記事でも触れましたが、子どもの成長とともに「歩きながら撮る動画」の機会がかなり増えてきました。そこで今回、歩き動画撮影用としてSONY純正レンズ「E 10-20mm F4 G」を購入しました。
実際に使ってみると、手ブレ補正との相性が非常に良く、これまで必要だった動画編集時の補正作業が不要になりました。この記事では、実際に使用して感じたこのレンズの特性について解説します。
CHU撮影歴1年半。子ども撮影で失敗しながら学んでいる40代会社員です。
noteで雑記もやってます。
結論|歩き撮影は編集なしでも「見れるクオリティ」になる


結論から言うとこのレンズは
- 直線的な歩き撮影時の補正が強力
- 意外とズームが便利でスナップもいける
- AF性能が良く軽いので子ども撮影に最適
- パースを利用したスナップが楽しい
α6700のIBIS(本体内手ブレ補正)で利用できる「電子手ブレ補正をアクティブにする」ことによって、歩き撮影時に足を踏み込んだ際に起こる「上下動」がかなり軽減されます。
これはSIGMAなどのサードパーティーレンズでは実現できなかった「純正レンズならではの設計の適合」があるから出来る仕様になっているようです。(公式でもそう謳っています)



とにかくジンバルを使いたくなかった自分にとっては救世主的なレンズだったのは間違いないです。
SIGMAレンズの歩き動画撮影についてはこちらの記事でまとめています。
純正の広角レンズで何故10-20mmF4Gを選んだのか?
SONYの純正レンズで広角域には「SEL11F18」や「SEL15F14G」など優秀な明るい単焦点レンズがあります。検討をするために店舗で何度も試し撮りをさせていただきましたが、10-20mmF4Gを選んだ理由は以下になります。
- 10mmでブレが最も目立たない
- ズームの利便性が高い
- ボケを求めないのでF4通しで十分
- 軽量で取り回しが楽



子どもの歩き撮影にドンピシャな機能が詰まっていると言っても過言ではない納得のいくレンズ性能なのです。
10-20mmを購入した理由は下記noteに書いてあります
歩き撮影時の設定は10mm固定


原則歩き撮影では画角は「10mm」で固定しています。理由はブレが一番目立ちにくくするためと、電子手ブレ補正アクティブ時に起こるクロップにより画角が狭くなるためです。非常に強力な補正が効くので普通に歩くレベルではヌルヌル動く映像が撮影できます。個人的に、初めて撮影したときはかなり感動しました。



ただいくら補正が強力であっても走ったりは出来ません。あくまで「やや慎重に歩く」のがベストだと思います。
ズームが便利だけど、不満もある
インナーズームの良いところは「筒が伸びない」ところ。さらに電動ズーム対応なので滑らかにズームが出来るのが非常に便利です。ただ一点不満があるのは焦点距離が自動で戻らないところだけです。インナーズームなのでうっかり20mmのまま歩き撮影するときもありました。ここは慣れの問題でもあります。



ボケは強くないものの解像感は高く、旅行先や日常Vlogでは「歩き動画+スナップ」を1本でこなせるのが良いと感じました。
パースを生かしたスナップが楽しい


歪みは悪ではなく、生かし方によっては利点が多いことに気が付きました。特に風景スナップや建物などを撮影する場合に遠近(パース)による歪みは情報量が多くなり、肉眼では見ることのない世界が楽しめます。湾曲すぎたり、歪ませたくない顔などは中央に配置する必要があるものの以下のような場合は利点があると感じました。
- 圧倒的な開放感とスケール感の創出
- 奥へと視線を誘導する「吸い込み効果」
- 近接撮影による被写体のデフォルメと強調
- 写真に躍動感やライブ感を与える演出効果
- 限定された空間での広範な状況記録
- 肉眼では捉えられない非日常的な視覚体験
AF性能と携帯性がこのレンズの売り
AF性能は非常に素早く、モーター音が全く気にならないくらい静穏性が高いです。さらに自分が個人的に最も優れていると思ったのはその軽さです。性能を詰め込んだにも関わらず、重量がわずか178gと超軽量なのです。歩き動画撮影特化として考えていた自分にとってはこの軽さが何よりうれしかった点でもあります。すごいぞ、SONY
SONY E 10-20mm F4 Gの運用上の注意点


正直ファーストインプレッションは「買ってよかった」という一言につきましたが、実際現場で運用してみると、意外と「あれ?これは微妙じゃない?」と感じることがしばしばありました。良いところもあれば気になるところもありましたので感じたことをそのまま解説したいと思います。
スナップ時の補正は良好
超広角は風景を大きく撮るときにかなり有能だと感じました。基本的に撮影時はF8くらいで撮影するんですけど、かなり鮮明に描写してくれるなと感じました。さすがはGレンズと素直に驚きました。α6700に装着すると補正がオートになるので四隅の歪みを自動で補正してくれるところもうれしい点です。
ただし、子どもを近距離で撮影すると補正があれど歪みます。これは超広角レンズでは当たり前に起こる現象なので、寄る場合は「中央に子どもの顔を合わせる」ようにしないと変形してしまうので注意してください。



自撮りでギュウギュウになって子どもを撮影するのも味だから賛否ありますが、画角的には全く問題なしだと思います。
自撮りはシューティンググリップ推奨
Vlogでの自撮りは自分だけだったら手持ちでも十分画角に収まります。しかし、子どもと一緒に撮影する際は個人的にはシューティンググリップをおすすめします。理由は手を伸ばして画角に入ったとしてもシャッターが切りにくいからです。手元で操作が出来て、安定性を増すなら導入検討価値があります。(自分はZV-E10Ⅱ時代に古い世代のGP-VPT2BT購入していました)現行機は下記になります。
手ブレ補正は直進に強いが旋回には注意


誤解されやすいですが、手ブレ補正が効いていたとしても「歩きながらの急な旋回」には弱いです。これはSONYの上位機種でも起こる現象ですが、急な旋回はカクつくことがしばしばあります。しかし、旋回も定点での旋回であればかなり補正を生かしたまま滑らかに撮影が出来るので、運用レベルで改善は出来ると思います。
暗所の場合はISO感度が上がりやすい
F4通しの場合は室内でも結構ISO感度が上がります。自分のように4K60Pでシャッタスピード1/100で撮影するとかなり上がります。しかしながら動画でのISO感度自体は写真よりかは目立たないので自分の場合は上限を6400までは上げて撮影します。



Gレンズの描写力もあり、正直ここは気にならないレベルだと個人的には思います。
作品を残す場合はジンバルを検討
歩き撮影なら「編集不要」なレベルで滑らかに撮影が出来るのが最大の魅力です。自分はSIGMAで破綻して諦めていた歩き動画撮影をこのレンズで解消できたと感じています。ただ、走りながらの撮影や空撮レベルの滑らかさを求めるならジンバルを検討しましょう。



使いたい気持ちはあるけど、今のところはこのレンズだけで大満足です
まとめ|「撮ろう」と思える軽さが、このレンズ最大の価値だった


正直、購入前はここまで使用頻度が高くなるとは思っていませんでした。しかし実際に使ってみると、「SONY E 10-20mm F4 G」は子どもとの日常撮影との相性がかなり良いレンズでした。
- 軽い
- AFが速い
- 手ブレ補正が強力
- 歩きながらでも映像が破綻しにくい
特にα6700との組み合わせは完成度が高く、「ジンバルを毎回持ち出したくないけど、ちゃんと動画は残したい」という人にはかなり刺さると思います。自分にとっては「子どもとの日常を最も気軽に残せる動画レンズ」になりました。少なくとも今では、「歩き動画を撮るならまず持ち出すレンズ」になっています。
キャンプに行ったときの実用例はこちらの記事にまとめてあります。







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